UNIQLO 2009 FALL/WINTER COLLECTION

早速の連休初日はほとんど寝て過ごしました。広報の中村です。
今日、学校の帰りにユニクロで買い物をしていたらレジにおもしろい雑誌があったので思わず買ってしまいました。

UNIQLO 2009 FALL/WINTER COLLECTION
ユニクロの商品だけで作られたカタログで、cherのカタログみたいなものです。
根拠もない勝手な分析で恥さらしかもしれませんが、ユニクロブランディングはグーグルのそれに似ていると感じました。
参照:ほんとうに今更。Googleがすごいのはネット初心者をほとんど相手にしないスタイル/ホームページを作る人のネタ帳:
http://e0166.blog89.fc2.com/blog-entry-286.html

初心者、という定義がどこまで初心者なのかと言う話にもなりますが、そもそもWEBサービスというのを利用しきれない人は非常に多いはずです。私の周りにもたくさんいますし、Googleブックマークだって、ツールバーを入れているにもかかわらず使った事が無い人だって多いです。
中略
iGoogleにしてみても、結局RSSを知らないと使えないと言う理由から、やっぱり使い始めたのはWEB制作者や、インターネット利用時間の長いブロガーあたりじゃないかと思います。情報収集が必要なIT関連の仕事をしている人には物足りないかもしれませんが、便利である事にかわりはありません。ところが初心者にこれを教えるのは結構大変な作業です。また、各種APIをいち早くGoogleが提供しましたが、こんなものがネット初心者に必要とされる事は無く、明らかなWEB開発者向けの公開です。
中略
『詳しい人』さえGoogleは押さえておけば、あとはほうっておいても広がるという事だと思うのです。本当に単純ですが、教えてもらう立場にいる初心者を教える人と言うのは『詳しい人』である可能性が高いわけで、そういう人はGoogleを使っている可能性が高いと思います。情報と言うのは、『詳しい人』から『詳しくない人』へ情報が流れるのは基本です。
電話やなんかでも、次の構図が成り立ちます。
『詳しい人』から○○と検索してと『詳しくない人』に言う。
これだけで、Yahooを利用しているユーザーは、Googleを使うように指示されます。また、パソコンを使うあらゆる場面でこの流れが発生した場合、Googleの名は出てくると言えます。こうした理由から、Googleの人気の秘密と言うのは、初心者を全く相手にしないスタイルではないかと思っています。

様々な意見があると思いますが、「個人的には」その通りなのではないかと思います。
最近のユニクロを見ていると、佐藤可士和のような一流クリエイティブディレクターや、波に乗っている俳優やタレントを起用するにとどまらず、GDCやTOKYO GIRLS COLLECTIONとのコラボレーションなども活発です。さらに、2009年10月からは新しいブランドを立ち上げるなど「ファッション界の玄人」を取り込むことに注力しています。これはGoogleが「ウェブの玄人」を取り込むことでウェブサービスの流通を拡大したことに似ているのではないかと思うのです。
既にユニクロは外から見て分かりにくいインナーやパンツに関しては多くのファンを持っていますが(僕もそのひとり)、外から見て分かるアウターやTシャツなどを流通させるためには、ユニクロの持つ「何かダサいような気がする」という先入観(=ボトルネック)を払拭する必要があると思います。そこで、上記のような取組みによって「おしゃれなあの人でもユニクロ着てるから私も堂々とユニクロを着よう!」のように、「おしゃれな人から普通の人へ」ユニクロが流通する、という目論見があるのではないかと思うのです。これをまとめると下記のようになります。
Googleのケース:
流通のボトルネック:便利さ故の複雑さ
流通への取り組み:ウェブの玄人ユーザー(開発者)を取り込んで、彼らを必要とする素人(一般ユーザー)にも「何だ!使ってみたら便利じゃないか!」と感じてもらう

ユニクロのケース:
流通のボトルネック:「何かダサい気がする」という先入観
流通への取り組み:ファッションの玄人ユーザー(タレント、各種ブランドオーナー)を取り込んで、素人(一般消費者)に「ダサくないんだ!」と感じてもらう

今でこそ一般的になりましたが、少し前までは人前で堂々と「ユニクロですが、ナニカ?」というのは勇気が必要だったのは僕だけではないはず。(今だって胸を張っていうことでもありませんが)
長々と書きましたが、データによる裏付けも根拠もありませんが、最近のユニクロを見ていてびびっと感じるものがあったので忘れないうちに記録してみます(忘れても大した損失にもならないことですが‥)

広報Div.中村剛